『 東京散策 旧古河庭園を見学して 』
【 物 件 名 】 | 旧古河邸の見学 | |||||
【 場 所 】 | 東京都北区 | 【 見 学 者 】 | 佐藤 雅大 |
旧古河邸 古河財閥3代目当主 古河 虎之助の邸宅です。大きく立派な邸宅でかつての財閥の栄華が垣間見えます。古河財閥は、富士通・富士電機・古河機械金属・古河電気工業等、現在日本の名立たる大企業の礎を築いた財閥です。
ちなみに建物の設計は、ジョサイア・コンドルです。イギリス ロンドン出身で1900年前後に作られた豪邸や迎賓館の設計はこの人の作品が多くあります。(鹿鳴館・東京大学法文経教室・三菱の岩崎家等)このあたりでは、桑名市に諸戸財閥の邸宅 六華園があります。
左の写真が西洋庭園です。
建物下に作られてる庭園です。
イヌツゲをきれいに刈り込んでトピアリーを作っています。
中にさまざまなバラが植えてありました。
冬なので見栄えがあまりしないのが残念ですが、但し管理はきれいにされています。
草花が咲く季節にもう一度見学しに行きたくなります。
次にもう少し、坂を下って降りていくと、和風庭園が現れました。作庭者は有名な京都植治の小川 治兵衛です。回遊式庭園で中心に心字池が配置されてあります。奥には、滝や茶室もあります。石橋や各所に大きな灯篭が配置されており、日本庭園のアイテムを随所に詰め込んでいます。庭園内で面白いなと感じたところを紹介します。
土留めの石垣です。崩石積という積み方で石を垂直に地面に突き刺すようにしてあります。京都で発達した伝統的な技法だそうです。石と石が噛み合って崩れそうで崩れないのが美しいとされるなかなか粋な積み方です。実際下を歩いていると、今ここで地震が着たらと考えずにはいられません。小川 治兵衛の力作と書いてありました。
次に雪吊りです。
手の込んだ方法で作ってあります。
この方法は固有の装飾様式で北部式雪吊りといいます。
細割竹を樹幹に合わせて湾曲させています。
頭飾りは藁の穂先を編んで作った大きなワラボッチとなって
います。
【 コメント 】
東京駅からはちょっとアクセスが悪いですが、なかなかの名勝庭園でした。和風庭園と西洋庭園の両方があるところが贅沢ですね。古き良き大正時代を感じることができ、洋館の中は喫茶店にもなっています。入園料が150円と安いところも魅力でした。
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