VRテクノセンター - 岐阜造園 | 人生を、美しい景色に。
岐阜県南部に位置する木曽川流域は、IT関連の研究機関や企業が密集する地域。その研究開発拠点の一つに、VRテクノセンターがある。建物と植栽を一体化させることを第一に設計されており、元々の地形の恵みを損なわないよう、なだらかな尾根線につなげて丘のように配し、開発によって失われた植生を屋上・壁面に再度施している。
各部屋からは、前面に広がる屋上緑地と南側への山々の眺望を通じて、緑のパノラマ風景が広がる。コニファー、エリカ、ローズマリー、アキグミ、ラベンダーなど、数種の香木による爽やかな香りも体験できるなど、研究者たちだけでなく、鳥などの小動物、昆虫にとっても安らぎの場になっている。
雛壇状に連なる屋上緑化は、豊かな里山の景観を再現。人工土壌かつ人工的に植え付けられた樹木は、周辺緑地と比較すると繁栄能力が低いため、周辺樹種と協調できるような樹木を選定している。屋上緑化によるクレーンでの荷揚げは、非常に難易度の高い工事となった。
